汗の臭いの原因と、その臭い対策とは

日本人は他の国に比べて汗の臭いを気にする傾向にあります。一般的に汗の臭いの原因と言われる「ワキガ」は、欧米人に多い体質とも言われていますが、日本人でも同様の体質の人は少なくありません。汗を出す汗腺にはエクリン腺、アポクリン腺という2種類があり、発汗した瞬間はどちらも無臭ですが、それぞれ別の原因で臭いを発生させることになります。体全体に分布しているエクリン腺から出る汗の成分はほとんどが水分で、残り1%が塩分や尿素、アンモニアといったもので構成されています。このたった1%の成分が自律神経にかなり影響を受けることが分かっていて、ストレスが多いほど臭いのもととなるアンモニアが増えてしまいます。
フェロモンを発生させていると言われるアポクリン腺は、脇の下や陰部、耳の中といった特定のエリアに存在しています。その汗はねばつき、たんぱく質・脂質・鉄分等の成分が含まれているという特徴を持っていて、これらをエサとする皮膚常在菌が分解することにより、独特な臭いを発生させるというメカニズムになっています。2種類の汗の成分と細菌による作用が、汗の臭い発生の原因となっています。また、汗の量が多いからといって、臭いも強くなるというわけでもありません。ワキガなど体質にもよりますが、逆に汗をあまりかかない人はエアコンの効き過ぎによって汗腺が弱くなり、ミネラルをベタベタ汗と共に流してしまうことが分かっています。これは皮膚常在菌の大好物ですので臭いのもととなりますので、日常生活で汗腺を鍛えてベタベタ汗をサラサラ汗を目指すことが、臭い対策となります。
まずは、汗をこまめに拭きとることを意識しましょう。皮膚常在菌が汗を分解して臭い発生となるまでには1時間かかると言われていますので、その前に拭き取るようにします。乾いたタオルで汗を全て吸収してしまうと、肌が乾燥予防でさらに発汗させようとしますので、清潔で湿ったタオル(ウェットシート等)で拭くと良いでしょう。また、普段から汗をきちんとかく生活を心がけると、血液成分も汗も濃くならず、臭いのもととなりにくくなります。